第9回 上田卓三賞 受賞者発表

 2023年11月22日、ティグレ起業・経営革新支援事業の最終審査(プレゼン)が行われました。

 「起業・経営革新支援事業(上田卓三賞)」は、ティグレ連合会が2015年度より社会貢献事業として開始し、今回で9回目。今年は5法人が最終審査に臨まれました。

 それぞれ20分で趣向を凝らしたプレゼンテーションが行われ、栄えある2023年度上田卓三賞(最優秀賞)に輝いたのは、福祉事業の部で一般社団法人タウンスペースWAKWAK様、一般事業の部で特定非営利活動法人ママトリエ様でした。

第9回 起業・経営革新支援事業(上田卓三賞)

最優秀賞「福祉事業の部」 一般社団法人タウンスペースWAKWAK様
最優秀賞「一般事業の部」 特定非営利活動法人ママトリエ様
優秀賞「福祉事業の部」 特定非営利活動法人famica様
優秀賞「一般事業の部」 栗山縫製株式会社様
特別賞 一般社団法人福祉サービスよってんか様

最優秀賞「福祉事業の部」
一般社団法人タウンスペースWAKWAK様

 一般社団法人タウンスペースWAKWAK様は、厚労省支援対象児童等見守り強化事業、認定NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえ休眠預金事業「居場所の包括連携によるモデル地域づくり(全国)」、厚労省[ひとり親等の子どもの食事等支援事業]などを受託し高槻市との官民連携により高槻市域全域を対象に支援のすそ野を広げてこられました。現在は大阪大学とも協働し大阪府域を対象とした大阪府子ども食堂ネットワークも構築されています。これらを通して、民と民、官と民、企業連携等多セクター共創により社会的不利を抱える子どもから高齢者をも取りこぼさない社会の実現を目指ざした取組を行われています。

最優秀賞「一般事業の部」
特定非営利活動法人ママトリエ様

 核家族化や地域社会での人間関係の希薄化、さらに新型コロナウィルス流行により、子育て中の母親が社会的に孤立化し、産後うつや児童虐待などの社会問題が年々深刻化しています。
 特定非営利活動法人ママトリエ様は、そのような“孤育て”を防ぐため、“母親による母親のための子育て支援”をミッションに、さまざまな場所で母親同士の交流イベントを開催され、学びだけでなく、コロナ禍で人の繋がりがなくなっていた母親同士が、価値観の合う仲間と出会い、地域の人や場ともつながる、新たなコミュニティを創造されています。

優秀賞「福祉事業の部」
特定非営利活動法人famica様

 特定非営利活動法人famica様は、子どもから高齢者に対し、第三の居場所作りを主とする社会福祉に関する事業を行い、誰一人孤立させない地域社会を実現し、つながり支え合えるまちづくりに寄与することを目的とされ、地域と行政や学校などと連携し、関わることで、地域住人同士が顔と顔の見える関係性を築き、繋がり合い、支え合えるまちが形成されることを目指されています。

優秀賞「一般事業の部」
栗山縫製株式会社様

 栗山縫製株式会社様は、縫製企業として1957年に創業され、60年以上の歴史を持っておられます。アパレル産業において原材料の廃棄率がすさまじいことを実感し、この積み重なった廃棄物が環境や人に害を及ぼしている現状を変えたい、その一歩として「廃棄物を減らす」ために、「ごみの再利用・再活用」という活動を広めその活動を通じて「死材」を「資材」として「活命」していく中で「地球黒字化経営」を実現することを目標に、事業に取り組んでおられます。

特別賞
一般社団法人福祉サービスよってんか様

 一般社団法人福祉サービスよってんか様は、活動拠点である箕面市萱野地域で20年にわたり福祉の活動を展開されています。地域住民のつぶやきを地域のニーズとして捉え、事業に反映していく中で2023年より地域共生食堂事業を開始し、食堂と学習支援を軸とした、地域の子どもおよび家庭をささえるプラットフォームを作る事業を展開されています。

 今回は部落解放大阪府企業連合会様、株式会社ビット様、株式会社翔設計事務所様の協賛により賞金総額220万円が授与されました。最終審査に進まれたすべての法人の皆さんが受賞されるという大変素晴らしい結果となりました。

 また、審査の冒頭には、昨年に最優秀賞を受賞された特定非営利活動法人JUMP様より、受賞賞金を活用された事業の報告がありました。上田卓三賞をきっかけに新たな事業に取り組んで目標を実現しておられること、大変励まされる報告でした。

 ティグレ起業・経営革新支援事業「上田卓三賞」は2024年度も実施予定で、第10回目を迎えます。募集開始の際は、ティグレ各事務所やティグレグループサイトおよび本サイト等でご案内いたします。皆様のエントリーを心からお待ちしています。

 これまでの「上田卓三賞」受賞一覧はこちらに掲載しています。